SysStats Liteのメモリ使用状況について
アプリの中に添付しているドキュメントでは、開発者向けの説明になってしまっているので、専門的すぎて、わかりにくい部分もあるかと思います。
前回述べたように、SysStats Liteのメモリー使用状況で表示している項目は、MacのActivityMonitorというアプリケーションと同等なので、ActivityMonitorの説明記事を紹介します。
Mac OS X: Reading system memory usage in Activity Monitor(英語)
MacとiPhoneでは、そもそもハードウェアの基本構造や、使い方が異なるので、全くあてはまるとは言えない部分もありますが、ソフトウェア的にはアーキテクチャの基本部分を共有していますので、参考になるかと思います。
文中の用語は、SysStats Liteの日本語版では、以下の表示項目に対応します。
- Wired memory = 固定中
- Active memory = 現在使用中
- Inactive memory = 現在非使用中
- Free memory = 空き
この記事の最後に、以下のことが書かれています。
Free memory(空き)が少なくても、そんなに気にすることはない。Free memory(空き)が多いのは、コンピュータを起動した直後だけである。あなたが、アプリケーションやサービスを使用すると、メモリは使用され、Inactive(現在非使用中)に推移する(訳注: 使用されてWiredかActiveになった後、使われなくなったらInactiveになるという意味になると思います)。より多くのメモリを必要とするアプリケーションは、Inactive(現在非使用中)から取得するが、ちょうどそれが再び必要なのであれば、Inactive(現在非使用中)がそこである(訳注: 少しおかしな日本語訳になってしまいましたが、「一度そのアプリケーションが使ったメモリがInactiveに残っていれば、それを再利用する」という意味だと思います)。もしも、FreeとInactiveの合計が少なければ、もっと多くのメモリ(訳注: これは物理メモリのこと)が必要であろう。
円グラフの「空き」の部分が少ないからといって、すぐにiPhoneの動きがおかしくなるわけではないのは、こういうことによります。MacにもiPhoneにもどちらも当てはまることだと思います。
あとは、やはり、メモリ使用量の謎が解明されると、もっとクリアな説明ができるのかなと考えます。